元イタリア代表DFマルディーニ氏
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2002年の日韓W杯で大きな波紋を呼んだバイロン・モレノ主審(中央)
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■代表チームの黄金期を支えたマルディーニ氏は06年の招集辞退を告白「運命だった」
 
元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏は、母国が優勝した2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)招集を辞退していた過去を告白。その決断に悔いはないと語る一方で、ベスト16に終わった02年の日韓W杯は「やり直したい」と振り返っている。英紙「ザ・サン」が報じている。

10歳の時にACミランの下部組織に加入したマルディーニ氏は、1984-85シーズンにプロデビュー。そこから25年間、ミラン一筋でキャリアを全うし、2009年に現役生活に終止符を打った。現在はスポーツ部門の戦略開発ディレクターとしてクラブに復帰している。

代表でも母国で開催された1990年のイタリアW杯から4大会連続で出場したが、2006年のドイツ大会は招集の打診に断りを入れていたという。

「2006年の代表招集を受けた時、僕は『ノー』と言ったんだ。そして、彼らは優勝した。それは運命だったんだと、僕はそう思っている」

イタリアが優勝を果たしたドイツW杯の代表辞退には後悔がない意志を示した一方で、逆に2002年の日韓W杯には悔いが残っていることを明かした。

「僕は素晴らしい時間を過ごすことができた。しかし、本当にやり直したい試合は、2002年W杯の韓国戦だ。僕は今まで審判に怒りを覚えたことはなかったが、さすがにあの日ばかりは我慢することは不可能だったね」

■波紋を呼んだエクアドル人のモレノ主審の不可解すぎるジャッジに言及
 
日韓W杯ベスト16のイタリア対韓国では、エクアドル人のバイロン・モレノ主審のジャッジが大きな波紋を呼んだ。イタリア側には厳しすぎるPK判定や、FWフランチェスコ・トッティの退場劇などがあり、延長戦でゴールを決めても不可解なオフサイド判定で取り消された。

一方、韓国の後頭部への蹴りや足裏を見せたスライディング、肘打ちによりイタリアの選手が頭から流血するなどの事態が起こったが、主審はカードおろかファウルも取らない場面が続出。結果的に劇的な決勝弾を与え、イタリアは大会を後にすることになった。

ピッチ内でも紳士的な振る舞いを一貫することで知られていたマルディーニ氏も、韓国戦ばかりは鬼の形相で主審に詰め寄り、キャリアのなかで最も許し難い試合として記憶に残っているようだ。


2018.10.15
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