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科学技術に関する高度な知識と応用能力を持つ技術者を国が認定する「技術士」制度の普及をめざす日本技術士会(東京都港区)は18日、日韓の技術士が交流する「第48回日韓技術士国際会議」を神戸市内のホテルで開催した。午前に開いた式典では日本技術士会の高木茂知会長(写真中央)は、「両国の多様な技術士の方々の交流がさらに深まり、新たな発見が得られることを大いに期待しています」とあいさつ。韓国技術士会の金在権会長もあいさつし「地震や台風の中で、この歴史ある港町で準備を進めていただき大変感謝します」と述べた。

式典では兵庫県の荒木一聡副知事と、神戸市経済観光局の清水達也経済部長もあいさつ。国際貢献賞の技術士3人の表彰式も開催した。式典に続いて日本技術士会の河野千代理事が「技術士がかなえるソサエティ5.0〜アントレプレナーシップを発揮して〜」をテーマに講演した。昼食を挟んで午後には「基盤分野」「エネルギー」「技術監理」「先端分野」「英語発表」の5分科会に別れ、日韓の技術士らが討論。互いの問題意識などの共有につなげる。韓国側から約100人、日本側から約220人の技術士らが参加がした。

昨年10月に韓国・釜山で開催した前回の日韓技術士国際会議を受けて、今年4月に韓国から実行委員5人を神戸に迎えて準備会議を開催。その後も、およそ月1回の交流委員会を通じて、準備を進めた。会議のテーマ全体を「次世代スマートシティの展望を技術士の役割」を掲げ、経済、社会、技術要素が融合した近未来に必要になる技術を探る機会にすることで、日韓の意見が一致したという。

前日には技術士らによる日韓親善サッカー大会を王子スタジアム(神戸市灘区)で開催。日韓の女性技術士による交流会も開いた。19日には、人と防災未来センター(神戸市中央区)の研修視察を実施する。日韓技術士交流国際会議はソウルで1971年に初めて開催して以来、日韓が毎年交互に開催。今回は近畿地方で初の開催になった。来年は韓国の京畿道高陽市で開催する。

ソース:神戸経済ニュース
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