アメリカの有力紙は、トランプ大統領が側近の忠告を無視して私用の携帯電話で友人との会話を続け、その内容が中国に盗聴されていると伝えました。

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズの電子版は24日、複数の政府関係者の話として、トランプ大統領が私用の携帯電話で会話している内容が中国に盗聴されていると伝えました。

それによりますと、トランプ大統領は、盗聴への対策が施されたホワイトハウスの執務室の固定電話を使うように求める側近の忠告を無視し、私用の携帯電話で頻繁にFOXニュースの司会者など親しい友人と会話を続けているということです。

またアメリカの情報機関がまとめた報告書の内容として、中国は盗聴した会話から、トランプ大統領が誰のどんな話に耳を傾けるのかを分析したうえで、その人物に対するロビー活動などを通じて、貿易問題でこれ以上、中国に厳しい姿勢を取らないよう働きかけていると伝えています。

トランプ大統領はおととしの大統領選挙で、民主党のクリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを使っていたとして情報管理体制の不備を厳しく追及していただけに、今後批判が高まることも予想されます。

https://api.rethumb.com/v1/width/512/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/K10011684941_1810251041_1810251043_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/K10011684941_1810251041_1810251111_01_03.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/k10011684941000.html