【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮がそれぞれ国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産への登録を目指す「シルム」(朝鮮半島に伝わる相撲)が、11月下旬に始まる無形文化遺産保護に関するユネスコ政府間委員会で正式に登録が決まる見通しだ。

 韓国文化財庁は29日、韓国政府が無形文化遺産登録を提案した「大韓民国のシルム(韓国の伝統レスリング)」に対しユネスコ政府間委員会の評価機関が登録を勧告したと明らかにした。

 評価機関はまた、北朝鮮が提案した「朝鮮民主主義人民共和国のシルム」の登録も勧告した。

 評価機関の勧告は政府間委員会でほぼその通り受け入れられる。韓国のシルムの登録が決定すれば、韓国で20件目の無形文化遺産となる。これまでに宗廟祭礼・宗廟祭礼音楽や伝統歌唱のパンソリ、江陵端午祭、民謡のアリラン、キムジャン(越冬用のキムチ漬け)文化などが登録された。

 北朝鮮のシルムは2016年に、無形遺産でなく男性中心のスポーツという観点から提案書が書かれており、共同体による保護措置の説明も欠けているとの理由で登録に至らなかった。北朝鮮の無形文化遺産としてはアリランとキムチ作りの2件が登録されている。

聯合ニュース

ソース:朝鮮日報日本語版<南北それぞれの相撲「シルム」 ユネスコ無形文化遺産登録へ>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/10/29/2018102901478.html