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続き。

−−今後、韓国に対してどのような措置を講じる考えか。国際司法裁判所(ICJ)提訴も議論されている。 

  「まずは韓国政府が具体的にどのような対応を講ずるか見極めたいと思う。直ちに適切な措置が講じられない場合には、日本として日本企業の正当な経済活動の保護の観点からも、国際裁判を含め、あらゆる選択肢を視野に入れ、毅然とした対応を講ずる考えだ」 

  −−読売新聞は「日本企業が賠償金を支払う代わりに経済協力金を受け取った韓国企業や韓国政府、日本企業や政府など4者が共に財団を設立する方案が非公式的に議論されている」と報じた。 

  「日本政府として御指摘のようなことは全く考えていない」 

  −−慰安婦被害者の「和解・癒やし財団」がまもなく解散するとみられているが。 

  「『和解・癒やし財団」』については、日本政府が拠出した10億円を基に、元慰安婦の方々に対する事業を行い、合意時点で御存命の元慰安婦の方々47名のうち、36名の方々が事業を受け入れていると承知している。日韓両政府が協力して進めてきた『和解・癒やし財団』のこれまでの活動については、韓国の方々にも広く、そして、正確に知っていただきたいと思う」 

  −−韓国が10億円を返還すると言えばどうするか。 

  「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、日韓合意を破棄しない、再交渉を求めない旨明らかにしている。したがって、韓国が10億円を日本に返還するということはあり得ないと思う」 

  −−韓日関係後退を打破するために両国がどのような努力をするべきか。 

  「日韓両国は、一衣帯水の隣国であり、切っても切れない関係にある。それだけに、今回の判決は、日本政府だけではなく、両国の良好な関係を望む多くの日本国民を大変失望させるものだ。今回の判決については、韓国国内でも様々な意見があるものと承知している」 

  ◆河野談話主役の息子…1年で52カ国回った「24時間外相」 

  河野太郎氏(55)は神奈川県出身で、1996年に衆議院議員初当選以降、今まで計8回当選した。昨年の衆議院選挙では全国最多得票を獲得した。自民党内派閥では麻生派に属している。河野外相の父親は日本軍慰安婦動員に軍の介入を認めた「河野談話」を発表した河野洋平元官房長官だ。昨年8月の外相就任以降、1年2カ月で52カ国を回った。これに先立ち、外相を4年8カ月間務めて51カ国を訪問した岸田文雄自民党政調会長の記録を超えた。米ジョージタウン大学国際学部(比較政治学専攻)出身で英語の実力に優れ、英語で書かれた原書をよく読む。酒は飲まず、常に仕事に熱中して「24時間外務大臣」として有名だ。いわゆる「ポスト安倍」の一人で、次期首相候補にも名前があがる。

以上。