【ソウル=水野祥】韓国の文在寅ムンジェイン大統領は1日午前、国会で施政方針演説を行い、「南北と米国が確固たる信頼の中で、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和を成し遂げる」と述べ、北朝鮮の非核化に向けた決意を強調した。徴用工問題など日韓関係には言及しなかった。

文氏は演説で、2回目の米朝首脳会談の開催が「目前に来ている」と指摘した。さらに北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長の訪露や中国の習近平シージンピン国家主席の訪朝についても近く実現するだろうと予想。「日朝首脳会談の可能性も開かれている。正恩氏のソウル訪問も近く行われるだろう」との見通しも示した。

 南北は1日から軍事境界線上空に飛行禁止区域を設定した。9月の南北首脳会談に合わせて署名された南北国防相による軍事合意書については「朝鮮半島での南北間の軍事的衝突の危険を完全に除去した」と述べた。

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読売 2018年11月01日 11時48分