韓国と米国が戦時作戦統制権の返還の最大の課題の一つだった未来連合司令部(未来司)の創設案に合意した。現在、韓国軍と在韓米軍を指揮する韓米連合司令部に取って代わる未来司司令官を韓国軍が担う指揮構造に合意したのだ。韓米が戦作権返還の条件と関連して初めて意味ある合意をし、文在寅(ムン・ジェイン)政権任期内の戦作権返還に弾みがつくという展望が出ている。

鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とマティス米国防長官は31日(現地時間)、米ワシントン付近のバージニア州・アーリントンにあるペンタゴン(国防総省庁舎)で、第50回韓米安全保障協議会(SCM)を開き、未来司創設案を盛り込んだ「未来指揮構造記録覚書(MFR)改正案」に署名した。創設案には、韓国軍が司令官を、米軍大将が副司令官を担う指揮体系が明示された。現在、連合司令部は米軍大将が司令官を担い、韓国軍を指揮している。

当初、他国軍の指揮を受けない米軍の特性上、未来司創設案の合意は実現しないかもしれないという見方が少なくなかった。国防部関係者は、「未来司参謀組織などの指揮構造は、連合司令部とほぼ同じだ」とし、「韓米連合防衛体制は現在のように堅固に維持されるだろう」と強調した。

韓米は、戦作権返還後の安保不安を払拭するために米国の対韓防衛公約を含む「連合防衛指針」も発表した。戦作権返還後、韓米両国軍に適用されるこの指針は、在韓米軍の持続的駐留など韓米連合防衛態勢を現在まま維持することを含むことが分かった。また韓米は、戦作権の返還時期については釘を刺さなかったが、早急な返還に向けて努力することで意見が一致した。

マティス氏は、9月に平壌(ピョンヤン)で採択された南北軍事合意書について、「軍事的緊張を緩和できる措置と評価する」と述べたという。韓米は12月に予定された韓米合同空軍演習「ビジラントエース」の中止も最終合意した。

一方、米国務省は先月30日、ビーガン北朝鮮政策特別代表の訪韓の間に韓米が北朝鮮の非核化達成に向けた外交的努力や制裁履行、南北協力などを調整するための作業部会を設置することで合意したと明らかにした。

孫孝珠 · 朴湧

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東亞日報 01, 2018 08:12
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