[インタビュー]中国の中山大学交換留学生のソル・ドンジュン、ナム・ダヒさん

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10月19日、南京 利済港慰安所陣列館の入口で、ソル・ドンジュンさん(中央)とナム・ダヒさん(右)が、劉広建・利済港慰安所陣列館研究館員に韓国語パンフレットを渡している=ソル・ドンジュンさん提供//ハンギョレ新聞社

中国、広州の中山大学交換留学生のソル・ドンジュンさん(慶煕大言論情報学科・23)とナム・ダヒさん(慶煕大中国語学科・22)は先月19日、広州から1400キロメートル離れた南京を訪れた。ここにある「利済港慰安所陣列館」に韓国語と中国語で作られたパンフレット300部を寄贈するためだ。利済港慰安所は、日本軍が第2次世界大戦の時にアジア各地に建てた慰安所の中で最大規模だ。完全な姿で残されていたが放置され、2003年に北朝鮮のパク・ヨンシムさん(2006年に死亡)が慰安所であることを確認し注目を浴びた。中国当局が2015年に補修して資料館にし「利済港慰安所陣列館」として開館した。ソルさんと最近10回余りEメールで会った。

 ソルさんは今年初め、冬休みに一人で中国旅行をした。上海で訪ねた尹奉吉(ユン・ボンギル)記念館や大韓民国臨時政府記念館は、比較的忠実な韓国語情報を提供していた。旅行の最後に南京大虐殺記念館と利済港慰安所陣列館を訪れた。両館は近所にあって自然に比較された。南京大虐殺記念館は規模が大きいのみならず、主要モットーである「許すものの、忘れてはならない」のように、歴史的考証に心血を注いで本当に忘れまいと努めている感じだった。一方、韓国から連れていかれた慰安婦だけで150人以上になる利済港慰安所陣列館は、中国語や英語の案内板やパンフレットに比べて、韓国語の説明があまりに簡略でもどかしかった。韓国語のパンフレットはなく、1ページの韓国語の印刷物はあったが内容も短く、陣列館がいつできたのか程度の説明しかなかった。この時、ソルさんは「慰安所はもちろん、韓国と中国の歴史が重なる多くの場所に韓国をより色濃く刻む必要がある」と決心した。学生なのですべての所を調べることはできないが、まず象徴的な数カ所でも韓国語の案内板とパンフレットを正確にすることを決心したと言う。

 中国に関心を持つようになったのは、軍服務時期に遡る。外国語高校で英語-中国語科を出たが「入試の勉強に血眼になった結果」中国語の勉強は最初からあきらめたという。ところが大学1年を終えて2015年に入隊したが、彼が服務した部隊には資格証褒賞制度があった。休暇を得るために細切れの時間を利用して資格証試験に没頭した。このようにして中国語能力試験のHSK5級を取った。中国語の勉強をしながら、作家である趙廷来(チョ・ジョンネ)氏の『ジャングル万里』のような本を読んで、韓国をきちんと知らせることが重要だと漠然と思っていたが、今年はじめの旅行で具体化した計画を立てた。予算は慶煕大が運営する「慶煕夢挑戦奨学」プログラムに選ばれて支援を受けた。

続く。

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/32000.html
ハンギョレ新聞 2018-11-02 07:31