[文書名] 日韓条約批准書交換に関する朴正煕韓国大統領談話

[場所] 

[年月日] 1965年12月18日

[出典] 日本外交主要文書・年表(2),629−630頁.「大韓民国外交年表 附主要文献」,1965年,298−300頁.

[備考] 翻訳 玄大松

[全文]

大統領談話文{前6文字下線}



    (韓日協定批准書交換に際して)

 親愛なる国民の皆さん!

 今日ソウルでは,韓日両国の全権代表の間で韓日協定批准書が正式に交換されました。

 14年という長い歳月にわたり、その処理過程において,相当の陣痛を経ねばならなかったこの問題がとうとう解決され,ここに両国間に批准書が交換されることに至ったことで,
私はいくつかの所信を明らかにし,国民の皆さんの協調を得ようと思います。

 国家と国家との間の関係も,個人と個人との間の関係と全く同じく,利害関係によって互いに離合集散するのが歴史における一つの鉄則だともいえます。

 時代の大勢と国際情勢の変動は,当事国の望むと望まないとに拘わらず,国家と国家との間に驚くべき変化をもたらしているのであります。

 昨日の友邦が今日の敵国になるかと思えば,昨日の敵国が今日の盟邦になったりします。

 もっとも最近の例をとりましても,鉄の団結を誇っていたソ連と中共は互いに憎悪し,舌戦を戦わす対立国家になりつつあるし,長い間仇敵関係にあったフランスと西独は切っても切れない
友邦へと結ばれており,相互の利益のためにお互いに協調していっております。

 かつて36年間のわが国と日本との関係についていうならば,それは明らかに仇敵関係だったといえます。

 しかしそれは,あくまでも過去であります。それはわれわれの現在でもなければ,また未来がそうでないであろうことはあらためていう必要さえないことであります。

 今日,国際的連関を離れたわれわれだけの独存とか繁栄はあり得ないことであります。

 とくに好戦的な中共の使嗾を受けて,いつ再侵してくるかも知れない北傀と対峙しているわれわれの場合,一国でもより多くを友邦とし,相互協力関係を結んで,そうした国際協力の基調の
上から祖国の近代化と自立経済建設に拍車を加えて,われわれの力で国土を統一することができる自主的力量を育てねばならないことは,一つの歴史的当為だといっても過言ではありません。

 親愛なる自由世界の市民,とくに日本市民の皆さん!

 今日韓日協定の批准書が交換されたことに際して,韓国民は自由世界の大義とアジア反共態勢の整備のために,万難を排してこれを受け入れることを私は闡明にしようと思います。


 しかし,韓国のこうした決断が真に自由世界のためのものであり,極東反共態勢の強化のためになるためには,今やその鍵は日本国政府と国民の友好に満ちた善隣意識に立脚した
韓日両国相互協力体制と反共態勢の強化にあるといわざるを得ません。

 私は,日本国政府と国民のこうした国際的信義を信じるとともに,また自由世界の友情にあふれる協調が継続されることを確信しないわけにはいきません。

(略)

冫(゚Д゚)  朴さんも草葉の陰で、泣いてるなwwwwwwwwwwwwwwww