◆2012年再び?

防弾少年団は今回の放送番組だけではなく、年末まで日本の放送局への出入りが難しくなった。
フジテレビ『FNS歌謡祭』は出演を打診したものの撤回し、テレビ朝日『ミュージックステーションスーパーライブ』は出演検討を白紙化した。

多くの韓流スターが経た現地の年末最大ショーであるNHK『紅白歌合戦』も出演が見送られた状態だ。

日本のこのような報復措置は過去にもあった。2011年にはキム・テヒ主演の日本ドラマ『僕とスターの99日』反対デモが開かれた。
キム・テヒが2005年に「独島(ドクト、日本名・竹島)は私たちの土地」というTシャツを着て独島愛キャンペーンを繰り広げていたというのが理由だった。

2012年には李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島訪問と天皇の謝罪要求公開発言などで韓日関係が急速に冷え込んだ。

反韓感情が高まり、韓流スターの現地イベントが中止になったほか、
K−POP歌手へのオファーが減り、日本の地上波では韓国ドラマの放映を中断された。

『紅白歌合戦』はそれから2016年まで韓国歌手の出演を排除してきた。
だが、K−POPの人気が再び盛り上がり、昨年はTWICE(トゥワイス)が4年の空白を破って出演し、話題をさらったことがある。

現地エージェンシー側は「その時ほどの反韓の動きはないが、年末までは見守るべきだ。
今年、K−POPの人気が最大化して、さまざまなイベントがすでに数多く組まれ、
両国のエンタメ事業協業の規模も大きくなった状況なので、日本放送番組への出演禁止事態はこれ以上拡大しないと考える」と分析した。

◆日本国内でも交錯する反応

現地でも防弾少年団の突然のMステ出演取りやめに対する関心が高い。
オンラインサイトの指向によって、投稿コメントの反応は擁護から反論までさまざまだ。

右翼指向メディアはジミンのTシャツを「原爆Tシャツ」と称し、代表右翼メディアの東京スポーツは
「あまりに非常識!韓国の人気K−POPグループ『防弾少年団(BTS)』の“反日活動”が同国内で絶賛されている」とし
「韓国を代表するグループが、その原爆の写真をプリントしたTシャツを着て日本人の神経を逆なでする。
自国の歴史に対する根強いコンプレックスが表れている」と一方的な非難記事を収録した。

医者でタレントの高須克弥氏は「放置した韓国政府に謝罪を要求すべきだ」というあきれる主張を展開した。

反面、日本の一部のARMY(防弾少年団のファンクラブ)は防弾少年団に謝り「ちゃんとニュースを報道して」と自国メディアを批判した。
また、SNSを通じて「#LiberationTshirtNotBombTshirt(原爆Tシャツではない光復Tシャツ)」
「#RealReasonWhyJPNTVcancelled(日本放送局が取りやめた本当の理由)」という歴史意識訂正ハッシュタグキャンペーンに参加し、
「日本は原爆によって多くの犠牲者を抱えているが、韓国は数年間の日帝強占期にもっと多くの犠牲を払った」
という内容を韓国語や英語など各国の言語に翻訳してシェアしている。

現地の一部メディアは今回の防弾少年団の出演中止はネット右翼の団体行動によって起きたものだと分析した。

防弾少年団としては、当面の日本スケジュール中止は特に残念なことでもない。
ぎっしりと埋まったグローバルスケジュールで忙しく飛び回っていて、日本ドームツアーは38万席が完売していて
闇チケット市場でも高価で取引されている。

むしろ中止問題を起こした日本が逆風を受けている状況だ。

韓日関係に対する国際的な関心が高まり、関連のグーグル検索量も格段に増えた。
米国グーグルページに「Why」だけ入力してもBTSが自動で出てきて、関連検索語では「Why did japan invaded korea?」
(なぜ日本が韓国を侵略したのか)が紐付けられ、出演中止に対する関心が歴史的関心につながっている。
https://japanese.joins.com/article/031/247031.html?servcode=700&;sectcode=740
https://japanese.joins.com/article/032/247032.html?servcode=700&;sectcode=740