文が困っているという理解は誤りだよ。
文の外交は、無理筋のように見えるが、一貫している。

文は南北だけの合意で強引に核付き統一が可能とみている。
多分、彼の読みは正しい。

(コピペ)
韓国の司法は、他の途上国と同様、政権や世論に追従する。
旭日旗拒否も慰安婦合意破棄も徴用工判決も、文の明確な外交政策だ。

単なる人気取りのためでなく、民族意識を高揚させるための外交だ。
経済的な不利益も、国際的な信用低下も承知の上の確信犯だ。
韓国を孤立に導き、「統一以外に道はない」 という世論を醸成したいのだ。

日本の嫌韓とそれに反発した反日の盛り上がりにより、日韓の離反は成功しつつある。
次は韓米の離反を目的とした外交を行い、米韓同盟の解消も視野に入れるだろう。
離米が進み、孤立し、民族意識が高揚した後、最終目標に踏み切るつもりだろう。

「南北の合意のみで、核付き統一(連邦制)を実現する」 これが文の狙っているシナリオだ。

これが実現すれば、歴史上初めて、朝鮮民族が属国を脱して、真の独立国となるわけだ。
文は、「韓国民がこのシナリオを支持し続けるか否か」 が統一成否の鍵だと認識している。
今後更に統一の必要性や利益を説き、民族意識の高揚策(反日反米)に拍車をかけるだろう。
「核付き連邦」 で韓国の発展が促進されるか疑問だが、彼らの選択なら仕方がない。

属国を脱し、中国、米国、日本、ロシアに対抗できる朝鮮民族の国! 
その 「民族の悲願」 は分かるが、核付き統一朝鮮は日本にとって望ましくない隣国だ。
これまでの歴史的経緯や国民感情から、強烈な反日連邦国になるのが見えているからだ。

米、中、ロシアも望むのは、自国に脅威とならない 「核抜きの緩衝国家」 だろう。
中国は更に 「米軍抜きの中立的国家」 を要求するだろう。
しかし文は、米軍抜きでは再度中国の属国に戻るから核は必須と判断している。
今までの交渉経過を見ても、文が北の核撤去に熱心でないのは明白だ。

もし、周辺国の意向を無視して南北が北の核保有のまま統一に進んだら何が起こるか?
これまで、中国は北の核武装を止められなかった、米国も経済制裁止まりだった。
国際世論は、それが核付きでも、「民族の統一」 という大義名分に反対できないだろう。
文は、南北だけで核付き統一に踏み切っても周辺国はそれを阻止できないと読んでいる。
韓国民も、それが主要先進国入りの条件と考え、核付き統一を支持するだろう。