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続き。

韓国政府の交渉力に対する指摘もあった。ある元韓国国防部高官は「北朝鮮との論戦で、韓国は連戦連敗している」「韓国はきちんと準備できていない状態で交渉に乗り出し、北朝鮮の論理に引きずられている」「しかも、一部の大学教授はそのような北朝鮮の論理を受け入れ、厚かましいことに北朝鮮のスポークスマン役までしている」と言った。ある出席者は交渉への提言として「(韓米軍事)合同演習を再開し、交渉の切り札として利用すべきだ」「軍事・経済という2つの軸による圧力で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が夜も眠れないほどの状況を作り、交渉に乗り出したのに、トランプ大統領は韓米軍事合同演習を中止し、韓国政府は昨年9月19日の南北軍事合意をしたことで金正恩委員長がよく眠れるような環境を作ってやってしまった」「金正恩委員長に圧力を加えるには、むしろ合同演習再開という切り札を使うべきだ」と主張した。

 別の韓国国防部元高官は「昨年9月19日の南北軍事合意は、両国首脳が見守る中、長官たちが署名したのだから履行のための努力をすることはできる」「しかし、もし北朝鮮が非核化に逆行したり、合意履行をしなかったりした場合は、すぐに再び軍事的諸事案を元に戻すことができる『プランB』計画を明確に打ち出し、国民はもちろん、敵にも知らせ、北朝鮮に圧力を加えなければならない」と述べた。

 一部の出席者は「北朝鮮の核問題解決は現実的に見て困難な状況になった」「本当の非核化を達成するには、韓国も核を持った上で南北間の相互核軍縮をすべきだ」と強調した。米国側のある人物は「北朝鮮は核兵器のことを『万能の宝剣』と言ったが、韓米同盟が我々の大切な盾になることを望む」と語った。この日の討論会では、韓国国家戦略研究院の李相熹(イ・サンヒ)院長(元国防部長官)をはじめ、韓国外交部・統一部・国防部の元長官・元次官級人物や韓米の専門家ら計32人が出席して匿名で話し合った。

終わり〆