7日午前6時15分ごろ、富山県射水(いみず)市北野の建設会社の寮で「けんかがあり、けが人がいる」と同社関係者から119番通報があった。射水署によると、同社の建設作業員で中国籍の鍾学成さん(37)が首や腹などを刺されて倒れており、その場で死亡が確認された。刺した男は自転車で逃げたが、同7時40分ごろに警察官が同社で似た男を発見。同僚の30代中国人とみて署が事情を聴いている。

 署によると、鍾さんが刺されたのは午前6時ごろ。鍾さんも同僚も技能実習生として同社で働いていたという。凶器とみられる包丁のような刃物が現場付近で見つかった。

 現場は、市役所などのある同市中心部から西へ約2キロの住宅街の一角。事件直後、男が刃物を持って逃げたという情報が流れ、住民の間に不安が広がった。近くの70代女性は「サイレンの音で目が覚めた。犯人が逃げていると聞いて外に出ないようにしていた」。近くに住む60代男性はパトカーが数台止まっていて異変に気づいたという。「通勤、通学する人たちに何もなかったかどうか心配」と話した。

ソース:朝日新聞<けんかで刺され、中国人死亡 男から事情聴く 富山>
https://www.asahi.com/articles/ASM272TGHM27PUZB001.html