雇用が減る原因、給料が減る原因というのは、
外国人労働者にしても、AIにしても、
一度できてしまうと、なくしてしまうことが難しいんだよ。

元になっているのは、官民の投資で、
それによって、
途上国への開発支援、技術供与、
AIの開発、生産の自動化などが
いま現在も行われている。

そんな中で、
国が給与水準を無理にバカ高く上げさせたとしても、
中小の事業者が少ない状態では、
力関係が強すぎて、選択の余地がないわけだから、
限界まで搾取されてしまう。

日本だと、日銀や年金の金を投資する代わりに、
給料を上げるように、国が要請しているが、
国が投資という形で大企業に公金をつぎこんでも、
雇用が減る原因が増えていくだけだ。

実際、異次元緩和で企業に渡った金は、
海外への投資に振り向けられている。

大企業は損失が出ても、
倒産するのは下請けの中小だし、
倒産したとしても、国が面倒を見てくれる。

この辺の事情は、むかしからあったが、
やはりバブル以降に、企業の資金調達先が
銀行から株式市場に移っていったことが、
この流れを加速させたんだと思う。  

持株会社の解禁も、
戦前の財閥経済の回帰を
狙ったものなんだと思えてくる。・