【ワシントン=山本貴徳】米ブルームバーグ通信は21日、ワシントンで開かれている米中貿易協議で、中国が米国からの農産品の輸入を年間300億ドル(約3兆3000億円)増やすことを提案したと報じた。

同通信によると、対象となるのは大豆、トウモロコシ、小麦などで、米中両政府が協議の成果として22日にまとめる覚書に盛り込まれる見通しだ。輸入拡大は、覚書で定めた期間は続けられるという。中国は2017年に米国から242億ドル分の農産品を輸入しているといい、提案が実現すれば、輸入額を2倍超にすることになる。

 22日まで2日間の日程で開かれている閣僚級の貿易協議には、中国から劉鶴リウフォー副首相らが、米国からライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官らが参加している。ホワイトハウスは21日、トランプ米大統領が22日午後に劉氏と会談すると発表した。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190222-OYT1T50209/
読売新聞 2019年2月22日(金)