ヒサンは文の意向を忖度して燃料を撒いているんだろう。

文の日本挑発は、素人外交のように見えるが、明確なシナリオに基づいて行われている。
日韓の世論が沸騰し、両国民が離反すれば万々歳という確信犯だ。
だから、反日を招かず文への支持を冷ます、「韓国不況促進外交」 が必要だ。

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「南北の合意のみで、核保有の北と連邦朝鮮を形成する」 これが文のシナリオだ。

意図的に国際的に孤立化し、民族意識を高め、北に寄り添う路線だ。
旭日旗、徴用工、慰安婦、レーダー等は、民族意識高揚のための小道具だ。
多少の経済的損失や国際的評価の失墜は織り込み済みの確信犯的外交だ。
狙っているのは「統一以外に苦境打開の道はない」という世論の醸成だ。

第二次米朝会談で半島情勢はどう動くか。
ICBMは撤去されるが、核廃棄は実現せず、制裁は緩和されるが継続するだろう。
文は、この非核化交渉の行き詰まりと制裁の継続を統一の好機とみる。
中国の属国化を避けるため、「朝鮮連邦に核は必須」 と考えているからだ

南北の合意のみでの、即ち周辺国や国際社会の同意のない、統一は可能なのか。

国際世論は、それが核付きでも、民族統一という大義に反対できないだろう。
一国主義のトランプはICBMさえ破棄できれば、核付き連邦阻止に動かないだろう。
中国は駐留米軍の半島からの撤退を条件に、核付き連邦を容認するだろう。
日本は、経済力でも軍事力でも、それを阻止する手段を持たない。

これまで、中国は北の核武装を阻止できず、日米欧も経済制裁止まりだった。
南北の合意のみでの統一は危険な賭けだが、周辺国の対応に関する文の読みは正しい。
第二次米朝会談で、文のシナリオ実現の国際環境は整うのだ。

その国際環境下で、文のシナリオが実現するか否かは、韓国の世論しだいだろう。
韓国民が、核付き先進大国の夢を取るか、独裁化・窮乏化を恐れて反対するかだ。
だから、文は「千載一遇の統一の機会を逃すな」と何度も国民を説得している

日本が「核付き朝鮮連邦」を阻止するには、韓国民の文への支持を下げるしかない。
嫌韓世論に乗った感情的対応は反日を盛り上げ、文への支持を高めて逆効果だ。
韓国民の反日感情を刺激せず、文への支持を下げる外交は日本企業の韓国撤収だ。
可能性は低いが、撤収で景気が低迷すれば、反日熱も文支持も下がるかもしれない。

反日世論を制御できない統一朝鮮は、独裁制で国民を抑えている北朝鮮より危険だ。
韓国民の覚醒に失敗すれば、日本は「反日核付き朝鮮連邦」に対峙することになる。