【ハノイ(特別取材団)聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が、27日からベトナム・ハノイで行われる2回目の米朝首脳会談の成功に強い意欲を重ねて示した。

北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、金委員長が26日にハノイ入りし、宿泊先ホテルで米国との実務協議に当たった実務代表団から報告を受けたことを伝えた。

金委員長は26日午前11時(以下、現地時間)ごろ同ホテルに到着し、午後5時ごろ北朝鮮大使館を訪問するため外出するまでホテル内にいたことから、この間に北朝鮮の実務代表団を率いた金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表らと会ったようだ。

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は金委員長が金赫哲氏、李容浩(リ・ヨンホ)外相、崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官、党統一戦線部の金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線策略室長と円卓に座り、会議している様子を収めた写真を掲載した。

 金赫哲氏は20日に先にハノイ入りし、翌日から米国側のカウンターパートである国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と交渉を行ってきた。

 金委員長は通信環境を備えた特別列車で平壌からベトナムに向かう間にも米朝実務協議に関する報告を随時受けていたと推定される。それにもかかわらずハノイで最初に実務代表団と会い、対面で報告を受けたことは、首脳会談を成功させるという意欲の表れと言える。

 金委員長は今年元日の「新年の辞」や先月行った中国の習近平国家主席との会談で、「必ず国際社会が歓迎する結果を出すため努力する」と述べ、米朝首脳会談の「結果」に対する強い執念を示していた。

 国際社会で北朝鮮の非核化意思に懐疑的な見方が広がっている中で開かれる今回の米朝首脳会談で、金委員長が寧辺の核施設の廃棄と検証を受け入れる決断を下すのか、さらには米国の相応の措置に応じてより大胆な措置を表明するのかが注目される。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190227000900882?section=nk/index
聯合ニュース 2019.02.27 10:21

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実務協議の結果について報告を受ける金委員長(左端から2人目)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)