「日本政府は責任ないと言い逃れ、判決でもない決定文一枚で握りつぶしてしまったのは嘆かわしいことだ。」(チ・イクピョ弁護士)
「異国で虐殺された怨みの霊魂を癒せないなら、3・1運動100周年を賛えることに何の意味があるのか。もっと遅くなる前に満州はもちろん各地で強行された慰安婦虐殺事件に関する真相究明が必ずなされなければならない。」(パク・ギョンチョル対日歴史歪曲是正要求汎国民会議長)

3・1運動100周年をむかえて「満州挺身隊女性3000人余り虐殺事件」の真実を糾明しなければならないという声が起きている。27年前、慰安婦被害ハルモニの証言があったが、無関心の中に数十年間埋まっていた事件だ。

昨年には米国文書記録管理庁が保管していた中国雲南省朝鮮人慰安婦の死体映像が公開され、日帝の慰安婦集団虐殺の証拠があらわれたことがある。

「満州挺身隊虐殺事件」は1992年、自身が慰安婦だったことを国内で二番目に告白したキム・ハクペ、ハルモニ(当時74才・金堤居住・4年後逝去)により知らされた。

キムハルモニはその年5月29日、全州地方法院内全州弁護士会事務室で「解放になるとすぐに日本軍が挺身隊女たちを一室に追い詰めた後、ガソリンをばらまいて火を付けて殺した。その数を合わせれば3000人になるだろう」と証言した。

満州日本軍部隊でキム・マユミと呼ばれたというキムハルモニは「解放の頃、退却を始めた日本軍が慰安婦蛮行を隠すために虐殺を試みた」と明らかにした。当時、地域新聞はこの内容を1面トップ記事でいっせいに報じたが政府次元の後続真相究明作業はなされなかった。

キムハルモニの証言は韓国女性弁護士会と対日民間法律救助会所属弁護士8人が参観した日帝蛮行事実調査過程から出た。弁護士らは対日歴史歪曲是正要求汎国民会議が全北地域で実施した日帝挺身隊および徴兵、徴用被害者全数調査の結果、66人が蛮行被害者と分かるとすぐにこのうち生存者27人について事実調査を行った。

調査を終えた女性弁護士会と民間法律救助会弁護士らは1995年、全国で慰安婦強制徴用被害者など369人の原告団を設けて日本政府を相手に訴訟を行ったが敗訴した。訴訟を行ったチ・イクピョ弁護士は京郷新聞との通話で「真に途方もない事件なのに当時、国家は関心がなかったし法曹人だけ出て日本政府と戦った」として「予想された敗訴であった」と嘆いた。

昨年、雲南省慰安婦虐殺資料を発掘したカン・ソンヒョン聖公会大教授は「朝鮮人慰安婦を殺したことを米国公文書と映像、写真等を通して証明したのに日本は否定している。慰安婦問題を顕在化された過去の歴史あるいは現在進行形の過去の歴史と見て真実糾明を継続していかなければならない」と話した。彼は「政権が変わっても継続的に記録を集めて真実糾明ができる研究機関が必要だ」と付け加えた。

パク・ヨングン記者

ソース:京郷新聞(韓国語) 「満州挺身隊虐殺「真実あらわれるか
http://m.khan.co.kr/view.html?art_id=201902272148005