韓国は1日、日本統治に抵抗して起きたとされる「三・一運動」から100年を迎えた。文在寅(ムン・ジェイン)政権は「反日」の材料に利用しているが、事実は逆で「統治の安定に寄与した」という指摘もある。韓国側は、何の根拠もない死者数まで持ち出して、日本批判で狂騒している。まさに「異常国家」としかいいようがない。

 「歴史の立て直しこそが重要であり、(日本統治に協力した)『親日清算』が課題である」「『親日清算』も外交も未来志向的であらねばならない」

 文大統領は1日、ソウル中心部で開かれた記念式典で、約1万人の市民を前にこう演説した。韓国でいう「清算」とは、恨(ハン)を晴らすという意味だ。

 日本への“戦闘宣言”にも聞こえるが、そもそも、同運動は独立にはつながっていないとの研究もある。

 先月出版した自著『捏造だらけの韓国史』(ワニブックス)が注目されている評論家の八幡和郎氏は、「実は、三・一運動の結果として、むしろ韓国の独立への機運はしぼんだ」といい、続けた。

 「1919年に東京での独立宣言を起草した李光洙(イ・グァンス)はその後、『創氏改名運動』の先頭に立ち、三・一運動の発起人の一人、朴煕道(パク・ヒド)は『朝鮮語教育廃止運動』をリードした。36年のアンケートでは、すぐに独立を求める人はほとんどいなかった」

 三・一運動の死者数について、「7509人」という何の根拠もない死者数が出回っている。これに絡み、文政権はきな臭い動きを見せ始めた。

韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏は「次から次へと、おかしな『歴史発掘』が行われている。典型的なのは、政権の事実上ナンバー3の民情首席秘書官が資料も提示せず、『日帝の弾圧で約2万人が殺害され、約5万人が投獄された』と言い出したことだ。一連の『反日』対応も含めて、日本国民の大部分も『隣の国だけれど、仲良くできない』と気がついたのではないか。日本は『事実上の断交』に踏み切り、できる限り、付き合わないようにし、国際社会では事実に基づいて韓国を徹底批判すべきだ」と語っている。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190301/soc1903010020-n1.html
夕刊フジ 2019.3.1