韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は4日、米朝首脳会談の結果について閣僚らと意見を交わし、「対話のこう着が続くことは望ましくない」として、米朝の実務協議の再開を促すよう指示しました。

韓国のムン・ジェイン大統領は4日午後、NSC=国家安全保障会議を開き、先週行われた米朝首脳会談の結果と今後の対応について、外相や国防相などと意見を交わしました。

この中でムン大統領は、米朝が合意に至らなかったことを踏まえて「双方の立場の違いを埋める案を模索してほしい。最終的には妥結すると信じているが、対話のこう着が続くことは望ましくない」として、米朝の実務協議の再開を促すよう指示しました。

出席した閣僚からは具体的な対応策として、アメリカと北朝鮮、そして韓国の3者で協議を行うことや南北の軍事当局者による会談を行うことなどが提案されました。

また南北の経済協力についても、アメリカ政府に理解を求めていくことがあげられました。

ムン大統領としては、米朝の仲介役としての役割を積極的に果たす考えをアピールした形です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190304/k10011835761000.html
NHK 2019年3月4日 20時45分