0001右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん
2019/03/07(木) 14:02:52.37ID:CAP_USER「風が咲く(浮気する)」「風が浮く(浮き足立つ)」「風を捕まえる(ろくでもないことを企む)」「風を入れる(そそのかす)」など、韓国語で風と関連する言葉にはネガティブなイメージが伴う。歌謡曲も風に関しては「吹いてほしい」よりも「吹かないでほしい」という意味の歌詞が多い。歌手のチョ・ヨンピル氏は「風よ止まれ/ろうそくの火を守ってくれ」と歌い、チョン・ヨンロク氏は「風が吹けば行ってしまう人/風よ止まってくれ」と歌った。しかし最近は大気汚染の影響で、国民の誰もが風の吹くことを強く願うようになった。
かつて黄砂現象が起こったときは、マスクを使うのは神経質な人だけと考えられていたが、最近は1週間にわたり深刻な大気汚染が続いているので、誰もが鼻と口をマスクで覆う光景は全く珍しくなくなり、逆にマスクを使わない方がおかしく感じるようになった。大きな災害を描いた映画でも見ているようだ。めんどくさいからといってマスクをしなければ、毎日のように地面を覆う微小粒子状物質(PM)2.5で不安になる。1950年代にはロンドンで大気汚染が原因で1万人以上が命を落とした。当時も今のようにマスクを使っていれば、それほどたくさんの人が犠牲にならなかったという。
地下鉄の中も安心できないし、車を運転するときもマスクは必要だそうだ。PM2.5は皮膚を通して体内に入るというのだから、対策のしようがない。PM2.5は中国の影響が半分で、これは衛星写真を見ても明らかだが、政府はもちろん環境団体も中国には何も言えない。しかも中国は過去5年間、それなりに努力して大気汚染をかつての3分の1にまで改善したという。しかし韓国政府は何の対策も取っていないので、国民は風が吹くのを待つだけだ。ところが地球温暖化の影響で赤道と南極北極の温度差が小さくなり、地球全体で風が弱まっているとの学説もあるそうだ。
高麗時代、契丹と戦った亀州大捷(たいしょう)で姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍率いる高麗軍は、南東の風が吹いて矢に勢いがつき、契丹軍を撃破したという。中国後漢末の赤壁の戦いでは、曹操率いる100万人の軍隊は風に吹かれてきた燃える船にやられた。今必要なのはそのような風だ。たこ揚げ大会やウインドサーフィン大会の前には、風が吹くのを祈る「祈風祭」が行われることもあるそうだ。今日は陰暦の2月1日で「霊登婆さん」がやって来る日だ。「娘も嫁もみんな連れてきてPM2.5を吹き飛ばしてください」と祈る「祈風祭」が今こそ必要だ。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)論説委員
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/07/2019030780064.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/03/07 11:03