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▲慰安婦被害者象徴する平和の少女像

慰安所運営という非正常的で暴力的な「死の政治」の土台には日本の「天皇制」があるという指摘が出た。

沖縄現代史と日常の暴力性を研究する富山一郎、日本同志社大学教授は7日、西江(ソガン)大で開かれた「戦争、女性、暴力:日本軍慰安婦をトランスナショナルに記憶する」国際学術会議で日本軍慰安婦と暴力について発表し「天皇制」を批判した。

富山教授は「戦後を天皇の廃棄から始められなかった日本の無惨さがさらに深まっている」として「この無惨さは安倍政権の問題ではなく、日本共産党までも天皇を承認して『皇位継承』にそわそわするメディアが大手を振って歩いている現在日本の問題」と主張した。

彼は「沖縄に限定すれば天皇制を存続させる戦後日本とアメリカの野合によって『死の政治』が続いた」として「今日、日本の無惨さを放置すれば、傷を再び埋めておくことにつながるだろう」と強調した。

富山教授が示した『死の政治』は法の効力が届かず暴力が支配する状態を意味する。彼は『死の政治』が性差別や人種主義を通じて具現され、日本では歴史が清算されず、まだ暴力性が影響力を及ぼすと見た。

富山教授は「MeToo運動の拡散と慰安婦被害者証言について」、過去の事件や特定人の痛みとして区分し個別化するのではなく、自身を含む新しい関係性のための問いとして受け入れる必要がある」と力説した。

引き続き「注目すべきは公的空間でのカミングアウトでなく、『ある市民を生存させ他の市民を生存不能にする』政治の言葉がある場所を確保すること」とし、多様な形態の証言に注目しなければならないと付け加えた。

牟田和恵、大阪大教授は日本でMeToo運動が広がらない理由を分析しながら「MeToo運動に対する圧力と攻撃、慰安婦被害女性に対する憎しみと蔑視には共通点がある」と説明した。

彼女は「加害者側の一方的正義によって女性に対する性的加害が黙認され許されて処罰を受けない事態は全世界で起きている」として「民族主義と女性嫌悪、女性差別が共存するのは歴史が証明している」と主張した。それと共に「女性たちの国家を超越した連帯だけが排他的民族主義を克服し、女性差別と嫌悪に対抗する強力な手段になるだろう」と助言した。

8日まで続く学術会議は日本軍慰安婦問題を構成する知識基盤を点検し、新しい省察を模索するために企画された。韓国と日本の学者が慰安婦問題の現在、戦争と女性、被害者証言とその後について発表した。

パク・サンヒョン記者

ソース:聯合ニュース(韓国語) 「慰安所から始まった『死の政治』根幹は天皇制」
https://m.yna.co.kr/view/AKR20190307123700005