>>104
戦争だって?・・・そんなものとはとっくに始まってるさ。
問題なのは如何にケリを付けるか、それだけだ。・・・ネトウヨさん、警察官として、自衛官として、俺たちが守ろうとしているものってのは何なんだろうな。
前の戦争から半世紀、俺もあんたも生まれてこの方、戦争なんて物は経験せずに生きてきた。
平和、俺たちが守るべき平和。
だが、この国のこの街の平和とは一体なんだ?
かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、
ついこの間まで続いていた核抑止による冷戦とその代理戦争、
そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、民族衝突、武力紛争、そういった無数の戦争によって構成され支えられてきた、血まみれの経済的繁栄。
それが俺たちの平和の中身だ、戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ平和。
正当な代価をよその国の戦争で支払い、そのことから目を反らし続ける不正義の平和。

あんたが正義の戦争を嫌うのはよーく分かるよ、かつてそれを口にした連中にろくな奴はいなかったし、
その口車に乗って酷い目にあった人間のリストで歴史の図書館は一杯だ。
だがあんたは知ってるはずだ。
正義の戦争と、不正義の平和の差はそう明瞭な物じゃない。
平和という言葉が嘘つきたちの正義になってから、俺たちは俺たちの平和を信じることが出来ずにいるんだ。
戦争が平和を生むように、平和もまた戦争を生む。
単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実態としての戦争によって埋め合わされる。
そう思ったことはないか?
その成果だけはしっかり受け取っていながら、モニターの奥に戦争を押し込め、
ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。
いや、忘れたフリをし続ける。
そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下される。