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▲鳩山由紀夫氏

 日韓知識人による「新たな100年を模索する」と銘打つ対話集会が3月末、ソウル市内であり、鳩山由紀夫元首相と和田春樹東大名誉教授が講演した。

 鳩山氏は「元徴用工問題は日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決しているのではない」「韓国海軍レーダー照射問題で韓国軍に自衛隊機への攻撃の意図があったとは思えない。大騒ぎする話ではない。問題は日本の世論にあるように感じる」と明言した。

 さらに鳩山氏は、安倍晋三首相が村山談話の見直しや、慰安婦問題をめぐる河野談話の検証を表明したなどとし、「日韓関係が最悪の状況となった」「特に日本は朝鮮半島の南北分断に大きな責任を有している」とも断言した。和田氏に至っては「安倍首相が打ち出した拉致三原則が北朝鮮との国交正常化を妨げている」とまで言い切った。

 元首相、元駐日大使、ソウル市長、学者ら韓国側出席者は鳩山氏らの発言に一様にうなずき納得するどころか「安倍克服」という言葉まで飛び出す始末。未来志向の日韓の新たな100年よりも“安倍たたき”の集まりの感さえあった。

 鳩山、和田両氏は韓国で長らく、歴史認識問題をめぐり“良心派”と呼ばれている。ただ、こうした日本人の発言が韓国を妙に安心させ、勇気づけ、勘違いさせてもいる。(名村隆寛)

ソース:産経ニュース<【ソウルからヨボセヨ】韓国で喜ばれる人々>
https://www.sankei.com/world/news/190404/wor1904040010-n1.html