沖縄・辺野古の米軍基地建設工事続行の賛否を問う「街頭シール投票」が二十三日、所沢市の西武線新所沢駅西口で行われた。学識経験者や弁護士らの呼び掛けに応じた市民団体が各地で実施しており、投票結果は安倍晋三首相ら全国会議員に送付されるという。

 所沢では、趣旨に賛同した市民団体「マスコミ・文化 九条の会 所沢」有志が一時間にわたり、実施。五十二人が投票し、結果は反対五十、分からない二だった。反対票を投じた市内の自営業の女性(80)は「基地反対の民意が何度も出ているのに、政府は顧みようとしない」と憤った。

 米軍所沢通信基地への米軍横田基地(東京都)の工事残土搬入の賛否についても尋ねたところ、投票者四十八人中、反対四十六、分からない二の結果となった。

 九条の会 所沢の沼尾孝平さん(73)は「所沢では米軍の土砂搬入が大きな問題になっていて、辺野古は人ごとではない。市民一人一人が自分の問題として考えられるよう、周知活動を続けたい」と話していた。

 各地の投票日程や結果などは、辺野古米軍基地全国投票の会事務局のブログ=https://hbkkz.exblog.jp=で確認できる。(加藤木信夫)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201904/CK2019042402000136.html
東京新聞 2019年4月24日

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辺野古の米軍基地建設続行の賛否を尋ねたシール投票。所沢では、米軍所沢通信基地への土砂搬入の賛否も問いかけた=所沢市で