「北朝鮮の発射体、綿密な分析に時間が必要だった」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日夜、米国のトランプ大統領と電話会談を行う。韓国大統領府(青瓦台)のコ・ミンジョン報道官が7日の記者会見で明らかにした。

 コ報道官は「前回の韓米首脳会談後に展開された韓半島(朝鮮半島)関連の状況について意見を交換し、現在の局面を進展させるための方策について話し合う予定」と述べた。また、韓国大統領府関係者は、電話会談のテーマについて「何よりも、北朝鮮の発射体についての意見交換と対策を話し合うのではないか」との見方を示した。文大統領とトランプ大統領の電話会談は、2月28日のハノイでの米朝首脳会談後に行われて以来で、今回が21回目となる。

 韓国大統領府の関係者は、韓米首脳の電話会談が米・日の電話会談より1日遅れた理由について「日本を基準に考えると、そのような答えが出るだろう」とした上で「国防・情報・NSCなどで綿密な分析を行うために時間が必要だった。また、正確な分析が行われてから我が国の立場を樹立し、韓米間で意見交換を行うという順序であるべき」と述べた。この関係者はその上で「NSCはメディアで通常取り上げられる国家安全保障会議のことではなく、(青瓦台)安保室のことを指す」として「国家安全保障会議は開かれていない」と述べた。

 この関係者は「単純に日本が先に(電話会談を)行っただけなのに、韓国はなぜ遅れたのかという(質問をする)のは無理がある」として「韓米は立体的な協力が進んでいる。両国の外相による電話会談は報道でご覧の通りだし、国防分野でも、発射体についての分析も韓米間の協調を通じて行ってきた」と説明した。「今回の発射体に関する分析が完了したという意味か」との質問に対しては「完全に終わったと申し上げるのは困難」と答えた。

 この関係者はまた、「今回の発射体について、北朝鮮の軍事挑発行為と判断するのか。また、文大統領がドイツ紙への寄稿で韓半島から銃声が消えたと表現したが、野党が『うそだ。国民を欺いている』としてこれを批判している。(青瓦台の)立場はどうなのか」との質問に対し「銃声という言葉を使うのは、挑発と判断したときだ」として「(青瓦台が)挑発と判断してこれを糾弾すると声明を出したことはない」と述べた。

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