(東京 8日 中央社)河野太郎外相は8日、ツイッターを更新し、スイス・ジュネーブで20日に開幕する世界保健機関(WHO)年次総会への台湾のオブザーバー参加を日本として支持するとの立場を表明した。投稿には賛同や感謝を示す返信が多く寄せられており、同日午後6時半現在約2700件の「いいね」が集まっている。 

河野外相は投稿で、「国際化の進展に伴い、世界的な公衆衛生危機対応の強化は不可欠」と指摘。感染症対策などに地理的空白を生じさせないため、「台湾がオブザーバーとしてWHO総会に参加することを、日本として支持します」とつづった。 

外交部(外務省)の公式ツイッターは8日、河野外相の投稿を引用し、日本語で感謝の意を表明。「日本の友人からの応援は、台湾のWHO総会参加が世界の健康安全保障にとっていかに重要で、また台湾2300万人の基本的人権が無視されていることがいかに不公平なことかを浮き彫りにするもの」とした。 

台湾は2009年から16年までWHO総会にオブザーバー参加していたが、17年以降は中国の圧力により出席できていない。今年も出席手続き締め切り日の6日までに招請状が受け取れなかったものの、台湾の参加に対する支持が複数の国から寄せられている。 

米下院は8日、台湾の国際組織への有意義な参加を支持する「2019年版台湾保証法案」を可決した。親台派のイタリア元老院議員は3日、WHOのテドロス・アダノム事務局長に台湾の参加支持を呼び掛ける書面を送付した。 

(劉冠廷、黄雅詩/編集:楊千慧)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201905080005.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/05/08 18:33