>>1のつづき

<キム・ギガン(在日同胞3世/劇団『トル(石)』代表)>
「日本の方たちは自身の加害者の立場から “すみません” と言いますが、それは少し違うと思います。自身がたまたま日本の人だったという事です。お互いに日本市民として、今の腐った日本社会を変えるため、一生懸命できる事をしようと思うなら、申し訳ないという気持ちを捨てて欲しいと思います」

故郷に帰る事もできず、日本の地で息を潜めて生きてきたハルモニ。ギガンさんは彼女たちの生の尊厳は何だったのかを尋ねています。

慰安婦被害者であり在日同胞だったハルモニの生は、我々が無視できる彼女たちだけの話ではないからです。

<キム・ギガン(在日同胞3世/劇団『トル(石)』代表)>
「慰安婦ハルモニは慰安婦被害者である前にハルモニであり、朝鮮人である前に人間でした。命の重さは皆同じだと思います。在日同胞だから在日同胞の話をします。自分だけが知ってる歴史があるから。 今はそこに普遍性がなければならないと思います」

芸術は人を解く力です。

言えなかった事を言わなければいけません。

証言できなかった人々のために、我々が最善を尽くします。

・・・おしまい☆