【ソウル時事】韓国大統領府の文正仁・統一外交安保特別補佐官は28日、安倍晋三首相と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談について「(実現は)容易ではないだろうが、可能性はあるとみている」と述べた。その上で「(開催されれば)朝鮮半島情勢の改善に大きく貢献するだろう」と期待感を示した。ソウル市内での討論会出席後、取材に応じた。

 一方、文氏は討論会で、こう着状態にある米朝協議に関し、北朝鮮の完全な非核化達成まで制裁を維持する立場を堅持している米国と、制裁緩和が出発点とする北朝鮮との間に「基本的な立場の相違がある」と指摘。北朝鮮が寧辺の核施設を廃棄する見返りとして、米国は南北の経済協力事業容認を検討するなどの「立場の調整が必要だ」という考えを示した。

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時事ドットコム 2019年05月28日14時49分

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討論会で発言する韓国大統領府の文正仁・統一外交安保特別補佐官=28日、ソウル