韓国産業通商資源部(省に相当)は1日、韓国の5月の輸出が前年同月比9.4%減の459億1000万ドルだったと発表した。減少は6カ月連続となる。

 輸出の減少幅は2月の11.4%減から4月には2%減へと縮小したが、5月は再び拡大した。産業通商資源部は「米中貿易戦争のエスカレート、半導体市況の不振、中国の景気後退に伴う輸出減少が主因だ」と説明した。

 主要13品目のうち10品目の輸出が前年同月を下回った。半導体の輸出は4月の13.7%減から5月には30.5%減へと減少幅が大きく拡大した。半導体の単価下落、スマートフォンの需要低迷、比較対象となる昨年が好況だった点などが複合的に影響を与えた。無線通信機器(32.2%減)、石油化学(16.2%減)、ディスプレー(13.4%減)、石油製品(9.2%減)、鉄鋼製品(7.6%減)、自動車部品(7.5%減)も不振だった。自動車(13.6%増)、船舶(44.5%増)は2桁台の伸びを示した。地域別では中国と欧州連合(EU)へと輸出が大幅に減少した。特に対中輸出は20.1%減だった。

 輸出が大幅に減少したことで、5月の貿易収支は22億7000万ドルの黒字にとどまった。88カ月連続の黒字だが、黒字幅は昨年5月の62億2900万ドルに比べ3分の1に縮小した。4月(40億300万ドル)と比較しても43%減少した。貿易黒字の減少で4月の経常収支は赤字が予想される。

全洙竜(チョン・スヨン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/06/03 08:39