靖国参拝ー在日中国人の声を聞け
 相 林: 中国民主運動 海外聯席会議副幹事長 
 張本 真: 「大紀元時報」記者 呉 麗麗: 「大紀元時報」記者
 ≪間違いだらけの靖国理解≫
 相:先日も私の中国の友人が日本に来て、「靖国神社ってどういうところ?」と聞かれました。
「戊辰戦争以降の240万人以上の戦死した軍人が祀られているよ」と答えると、凄く驚くのです。「えっ、嘘でしょう。第二次大戦のA級戦犯だけじゃないの?そう聞いていたけど」と。
これが中国人の一般的なイメージですよ。
 張本:もうひとつ、中国で知られていないのは、「靖国神社が私的な宗教団体の施設である」という事実です。中国人のほとんどは靖国神社を国家的な施設だと思っている。
しかも、8月15日になると、靖国神社にかっての日本軍の軍服で参る人たちがいますね。
その数はごくわずかだし、ノスタルジックなものでしかないのでしょうが、中国のテレビなどでは、彼らの姿のみがクローズアップされて放映されるので、テレビで見る中国人は、軍国主義の復活と思い込まされるのです。
 相:私達の小さい頃は、「中国は外国から狙われている。我々は決して侵略はしないが、いつ攻めてこられるかわからないから油断するな!」と教わってきた。しかし、実際には、チベットしかり、朝鮮戦争しかり、むしろ攻める側だったのです。
1979年にベトナムに攻め込んだときも「悪いベトナムに正しい道を教えるために派兵しているのであって、自衛戦争だ」と言っていた。日本に来てから知ったのですが、これは日本が中国に攻めたときと同じ理屈なんですね。
日本は中国人民を解放すると言いながら攻めてきた。同じことを、戦後は中国がやってきた。こんな中国に、今の日本を軍国主義呼ばわりする資格があるわけがない