大東亜戦争終結により日本軍が「降伏」したあと、国共内戦が起きて毛沢東と蒋介石軍が争ったことは周知の事実である。
蒋介石が負けた大きな原因が、印度方面に駐留していて、米国から最新式の武器を与えられ訓練されていた精強?な「新1軍」と「新6軍」の60万の将兵が、旧満州での国共決戦に参入せず、怒った蒋介石がこれを「解雇」したことにある。
 解雇された両軍はそのまま毛沢東に「寝返った」のだが、朝鮮戦争が始まると、毛沢東はこれをうまく利用して、北朝鮮に「恩を売り」、ソ連からの援助を引き出し、同時にこの「信用出来ない寝返り軍」を、
米軍と戦わせて「始末する」ことを考える。毛沢東は、米軍がどのくらい強いか全く知らなかったが、米軍式装備を誇る彼らに戦わせ、共産軍の温存を図るのだが、その時旧蒋介石軍の軍長に言った言葉が面白い。
「貴軍は降伏して私に忠誠を誓った。その忠誠心を発揮する時が来た」というのである

こうなれば両軍長とも朝鮮の戦場で戦うしかない。そこで「義勇軍」と称して北朝鮮に侵入して米軍と戦うことになるのだが、
一時的に有利な展開をしたものの結局は全滅する。こうして毛沢東は、金日成に恩を売り、スターリンから援助を獲得し
、何時自分に刃向うかもしれない60万の旧蒋介石軍を始末したのである。