(台北 13日 中央社)蔡英文総統は13日、米シンクタンク、ブルッキングス研究所の日米政治学者らと総統府で面会し、より緊密な協力関係を通じて互いのパートナーシップを強め、インド太平洋地域の平和と安定につなげたいとして、米国や日本との自由貿易協定(FTA)締結や環太平洋経済連携協定(TPP)参加を「全力で推進していく」と意欲を示した。また、台湾が世界に向かう決意は変わらないと述べ、日米と共に世界に貢献する姿勢を強調した。 

蔡総統は、台米日間の協力はインド太平洋戦略の一環だと述べ、台米が締結する「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)に今年から日本が加わったことに喜びを示した。また、3者はこれまでに汚職防止やネットワークセキュリティーなどをテーマに4回の合同ワークショップを開催してきたとし、これらの分野における協力がインド太平洋地域のパートナーによりよい福祉をもたらすとの見方を示した。 

先月開かれた世界保健機関(WHO)年次総会にも言及。中国が台湾への圧力を増す中、中華民国(台湾)と外交関係を持つ国々のほか、近い理念を有する国々が台湾を支持する発言をしたと紹介し、国際社会における台湾の活躍が評価されていることの表れだと述べた。また、WHO総会への台湾参加に関して支持を表明した日米両政府に感謝した。 

(温貴香/編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201906130003.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/06/13 15:08

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米ブルッキングス研究所日米政治学者訪問団のメンバーの一人、リチャード・ブッシュ(Richard Bush)米国在台協会(AIT)元理事長(左)と握手する蔡英文総統