6・25時に拉致され強制労働の2人「人権蹂躙された」約3000万円請求
北朝鮮に訴状送れず、ネットで公示
 6・25戦争(朝鮮戦争)時、北朝鮮に連行され、強制労働をさせられた後に脱北した、現在韓国国内で暮らす韓国軍捕虜2人の人権を蹂躙(じゅうりん)したとして、2016年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を相手取り起こされた損害賠償請求訴訟の公判が21日から始まる。国内で金正恩委員長を相手取った裁判が行われるのは初めてだ。
 同件の初公判は21日午後3時、ソウル中央地裁第582号法廷で行われ、同地裁民事第39単独のキム・ドヒョン部長判事が審理する。本格的な裁判の進行を前に、訴訟当事者の争点などを整理する裁判準備手続きが行われる予定だ。
 訴訟を起こしたのはノ・サホンさん(90)とハン・ジェボクさん(85)だ。2人は6・25戦争に参戦したが、北朝鮮軍に捕えられて捕虜になった。1953年の休戦後も韓国に送還されず、北朝鮮に抑留された。その後2人は1953年から3年間、北朝鮮内務省建設隊第1709部隊所属で平安南道江東郡の炭鉱で働いていたという。この期間中に受け取れなかった賃金と精神的苦痛に対する慰謝料を含めて1人当り1億6800万ウォン(約1500万円)を金正恩委員長に請求した。2人は2000年に北朝鮮を脱出して韓国に戻ってきたとのことだ。
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
2019/06/21 09:41
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/21/2019062180019.html