北朝鮮外務省は制裁を維持するアメリカについて談話を発表し、「われわれの自主権を踏みにじるならば、自衛のために実力行使の引き金をためらいなく引く」と反発して、完全な非核化まで制裁を解除しないとするアメリカをけん制しました。

アメリカのポンペイオ国務長官は今月23日の記者会見で、北朝鮮に関連して「北朝鮮経済の80%以上が制裁を受けていることを皆が覚えておくことが重要だ」と述べ、北朝鮮との対話を続けて譲歩を引き出すためにも制裁が必要だとの立場を強調しました。

これについて北朝鮮外務省の報道官は26日、談話を発表し、「制裁が米朝の対話を可能にするかのような詭弁(きべん)を並べた。政策を作る者が敵対的な感情に満ちているかぎり、米朝関係の改善や朝鮮半島の非核化を期待することは難しい」と反発しました。

そのうえで「われわれの自主権を踏みにじるならば、自衛のために実力行使の引き金をためらいなく引く」として、完全な非核化まで制裁を解除しないとするアメリカをけん制しました。

北朝鮮は今週、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長がトランプ大統領から親書を受け取り満足したと伝えるなど、首脳どうしは良好な関係を続けていることをアピールしていて、アメリカに揺さぶりをかけながら制裁の解除につなげていきたい考えです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190626/k10011969581000.html?utm_int=news_contents_news-main_007
NHKニュース 2019年6月26日 14時56分

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