【ソウル、昌寧聯合ニュース】トキの復元を中心に協力してきた韓中日3カ国の地方自治体の首長などが参加する「トキ国際フォーラム」が11日、ソウル市内のホテルで開かれた。

同フォーラムは韓中日三国協力事務局(TCS)と中国のトキフォーラム事務局の共催で、韓国外交部とトキの復元を進める韓中日の地方自治体が後援した。

フォーラムには慶尚南道昌寧郡の韓ジョン宇(ハン・ジョンウ)郡守(郡の首長)、新潟県佐渡市の三浦基裕市長、陜西省漢中市の張建国副市長などが出席した。

 TCSの李鍾憲(イ・ジョンホン)事務局長はあいさつで、「韓中日の3カ国はトキのような共通分母を探すことで、人と人をさらに近づけ、3カ国の友好関係をさらに深化させなければならない」と話した。

 この日、3都市と協力事務局は了解覚書(MOU)を交わし、トキを媒介とした多方面の協力のための持続可能な協議体の設立、トキの保護および野生への放鳥活動への相互参加、人的交流とトキを通じたエコツーリズムの振興、地方自治体間の連絡窓口設置などを進めることを決めた。

 1979年以降、野生のトキは韓国内で確認されていないが、中国から寄贈されたトキを繁殖させ、5月には昌寧郡でトキの放鳥イベントが開かれた。

 同フォーラムは昨年、陜西省で初めて開催された。トキの復元を中心に協力してきた3カ国の地方自治体が、観光などより幅広い分野での協力を模索するために企画され、今後の役割と成果が注目される。

 トキと関連した3カ国による行事は今秋、陜西省で開かれ、来年には佐渡市で開催される予定だ。

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聯合ニュース 2019.07.11 19:23

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握手を交わす(右から)三浦基裕市長、張建国副市長、韓ジョン宇郡守=11日、ソウル(聯合ニュース)