サムスンはなぜ中国からフッ化水素を調達したのか?(特別寄稿) – アゴラ
http://agora-web.jp/archives/2040373.html

おそらくサムスンはここまでの構造を理解した上で、中国の半導体
材料メーカーを育成することを選択肢として本格検討していると思われ、
そのための第一歩として中国からのフッ化水素の調達が始まったのだろう。

おそらくは当面在庫のフッ化水素を中国工場に固めて稼働を確保し、
その間に中国材料企業の育成、プロセスとの適合を図ろうという方針を
とるのであろう。現状サムスンが取りうる選択肢としては最善のものであり、
さすがの判断と言わざるを得ない。

ここからは私見であるが、一連の輸出管理見直しの報道発表があってから、
これまでのサムスンの行動は常に全て迅速で理にかなったものであった。
これを準備なしでできるとは考え難い。おそらくは、韓国政府と違って、
サムスンの現場には今回のような事態を事前にシミュレーションして
対策を描いていた幹部級の人材がいたのであろう。