全国公務員労組・民衆党ピケを張る

 日本政府が「輸出審査優遇国」(ホワイト国)から韓国を除外するという内容の政令を公布した7日、ソウル市内のあちこちで反日デモが行われた。親北団体が中心の一部デモ隊は単なる抗議や日本製品ボイコットにとどまらず、韓日間の「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)破棄を前面に押し出し始めた。

 全国民主労働組合総連盟(民労総)傘下の「全国公務員労組」(全公労)は7日午前10時30分ごろ、ソウル市鍾路区の駐韓日本大使館前で記者会見を開き、「GSOMIAを直ちに廃棄せよ」と要求した。労働組合員約30人が「NO安倍」「NO韓日軍事協定」というプラカードを掲げ、「文在寅(ムン・ジェイン)政権は安倍政権の挑発に強硬かつ確固たる行動を取らなければならない」「積弊政権下の密室で締結されたGSOMIA廃棄がその第一歩だ」と主張した。

 旧・統合進歩党出身者が主軸の「民衆党」も「GSOMIA廃棄」を主張する1人デモを同時多発的に行った。党員たちはソウル市銅雀区の地下鉄2号線新大方駅や同市蘆原区の地下鉄4号線上渓駅などで「GSOMIA即刻廃棄」「強制徴用謝罪・賠償し経済報復中止」というプラカードを掲げた。

 親北団体「韓国大学生進歩連合」(大進連)のメンバー約70人は同日午前11時ごろ、ソウル市中区の三菱商事韓国事務所前で糾弾集会を開いた。参加者たちは「謝罪せよ」「賠償せよ」などのシュプレヒコールを上げ、持参した旭日旗を引き裂いた。メンバーたちは三菱側に抗議の書簡を渡そうともしたが、受け取りを拒否された。

 ソウル市城北区の駐韓日本大使の官邸前でもデモが相次いだ。同日午前5時20分ごろ、「愛国国民運動大連合」という団体の代表が官邸前を1時間ほど車でふさぎ、「出勤阻止デモ」を行い、官邸前の道路に「コチュジャン(唐辛子みそ)を混ぜた水」を入れたビニール袋2袋を投げた。この人物はビニール袋の内容物を「独立軍と慰安婦、強制徴用被害者が流した血の象徴」と言った。

 同日午前9時ごろには市民団体「活貧団」のメンバー2人が唐辛子と粟(アワ)を持って大使館前に現れた。「『韓国経済に唐辛子粉をかけるな(韓国経済の邪魔をするな)』という意味から唐辛子、『安倍晋三の粟のような(度量の狭い)心』という意味から粟を日本に渡したい」と言ったが、警察に阻止された。日本大使館前では「正義記憶連帯」のメンバーら数百人が「NO JAPAN」とシュプレヒコールを上げた。

8/8(木) 8:31配信 朝鮮日報日本語版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190808-00080010-chosun-kr
(写真:朝鮮日報日本語版)
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