日韓関係悪化 両国の観光に影響広がる


日韓関係の悪化を背景に、両国の間の観光への影響が広がっています。

日本を訪れる韓国人旅行者は、去年は753万人に上り、国や地域別では中国に次いで2番目で、訪日外国人旅行者全体のおよそ4分の1を占めています。
しかし、日韓関係の悪化を背景に、訪日旅行のキャンセルが相次いだため、韓国の複数の航空会社が日本向けの便を運休したり減便したりしています。

国内の旅行業界にも影響が出ていて、大手旅行会社JTBによりますと、夏休みの旅行の予約が先月から落ち込んでいるということです。

今月と来月に、韓国から日本を訪れる旅行の予約件数は前の年の半分程度に減少しているほか、
日本から韓国への旅行も前の年より25%程度減っています。

JTB広報室の小幡梨紗さんは「長かった梅雨の影響で、全体的に予約が入り始めるのが遅くなっているほか、
韓国については少なからず影響が出てしまっている」と話していました。

30代の男性は「ことしは四国旅行に決めました。日本と韓国はこういう状況なので、選択肢にならなかった」と話していました。

また、80代の男性は「これまで30回ほど海外旅行を経験していますが、韓国への旅行は当面は少しためらわざるをえない」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190809/k10012029981000.html