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【全州聯合ニュース】福島県と、同県に近い青森県、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県で積まれた船舶の「バラスト水」が韓国の港湾などで2017年9月から今年7月までに約128万トン排出されていたことが、韓国海洋水産部の資料で分かった。国会農林畜産食品海洋水産委員会に所属する金鍾懷(キム・ジョンフェ)議員が21日、同部から提出を受けた資料の内容を明らかにするとともに懸念を示した。

 バラスト水は船舶のバランスを保つためタンクに入れる海水。

 金氏の説明によると、同期間に日本と韓国を往来した船舶は計121隻で、これら船舶が日本海域で積んだ海水は計132万7000トン。このうち福島県で積まれた海水は6703トン、青森県は9494トン、宮城県は2733トン、茨城県は25万7371トン、千葉県は99万9518トンで、これらが韓国の海域で排出されたという。

 金氏はバラスト水の放射能汚染の有無、注水と排出の時期と場所に関する実態調査、排出された海の生態系に及ぼす影響、国民の健康に及ぼす影響などの調査が必要と強調した。

 また、東京電力福島第1原子力発電所の事故発生後の13年に韓国政府はバラスト水の放射能汚染調査を実施したが、その後は一度も調査を行っていないと指摘した上で、「日本の港でバラスト水を積んだ場合は、韓国に入る前にあらかじめ公海上にこれを捨てるよう義務化するなど、対策を講じなければならない」と主張した。