(11時05分、コード6561)訪日外国人(インバウンド)向け旅行会社のハナツアーJが続落している。

一時、前日比24円(2.8%)安の831円を付けた。日本政府観光局(JNTO)が21日に発表した7月の訪日外国人客数で、韓国からの旅行者数は前年同月比7.6%減の56万人だった。

顧客の大部分が韓国人旅行者である同社の業績への懸念が株価を押し下げている。

同社は、親会社の韓国ハナツアーサービスが韓国から送り出した旅行者に日本国内でのホテルやバスなどを手配しており、親会社から手数料を受け取っている。

日韓関係の悪化を背景に14日に2019年12月期の連結最終損益が9億6500万円の赤字(前期は5億5800万円の黒字)になりそうだと発表していた。

15日には上場来安値821円を付けている。株式市場では「7月の韓国からの訪日客減は業績予想に織り込まれているだろうが、減少が続けばさらに業績下振れもあり得る」(国内証券のアナリスト)との声があった。


〔日経QUICKニュース(NQN)〕 2019年8月22日 11:14
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