● 「嫌韓」に対し「嫌日」になっていない韓国

 今年の終戦の日前後は、ソウルでいろんなイベントや集会に参加しましたが、日本をひとまとめにして「ダメ!」という演説の無かったことに救われました。

 ただ、与党と野党の攻防合戦、国民感情を政治家に有利なように誘導するような発言は見え見えでした。

 少し感じ取ったのは、政治家が自分の良いように過去の事実を引き出し演説することには、韓国の人ももう慣れているようで、政治家の発言は政治家の発言。歴史問題解決はしないといけないという点では人々の考えは一致しているが、その方法論では世論は割れている。

 とにかく、「嫌韓」に対抗して、「じゃあ、私たちも嫌日!」になっていないことに関しては、冷静に評価してほしい。単に「内心は、日本のこと好きだからでしょ」という高飛車の物言いに終わってしまうのは、少し浅はかな気がします。