【ソウル=名村隆寛】

韓国のチョ・グク法相の不正疑惑に関連し、ソウル中央地裁は11日、チョ氏の親族が投資したファンド運営会社の代表ら2人に対する背任や横領などの検察の逮捕状請求を棄却した。

韓国メディアによれば、不透明な資金運用のほか、投資先の企業による公共工事の受注増加があったという。

運営会社の代表は、チョ氏の妻などからの投資金額を、金融当局に水増し申告した疑いなどがあるが、「事実関係をおおむね認め、証拠は集められており、現段階での逮捕の必要性は認められない」というのが棄却理由だという。

検察では、2人の逮捕でチョ氏をめぐる疑惑の捜査に本格的に取り組む方針のようだったが、逮捕状が見送られたことで今後の捜査に影響が出る可能性が出てきた。

チョ氏の妻は、娘の進学にからみ私文書偽造の罪で起訴されている。


2019.9.12 09:49
https://www.sankei.com/world/news/190912/wor1909120008-n1.html