【ソウル聯合ニュース】2015年に当時韓国軍の下士官だったハ・ジェホン氏が北朝鮮と接する非武装地帯(DMZ)の韓国側での捜索作戦中、北朝鮮軍が埋めた地雷が爆発して両足を失ったけがについて、「戦傷」ではなく「公傷」と判定された問題で、国家報勲処の朴三得(パク・サムドゥク)処長(閣僚級)は2日、会見を開き、ハ氏の負傷を「戦傷」とする再審議の結果を発表した。

ハ氏の負傷の判定を巡っては、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月17日、「関連法の条文を弾力的に解釈する余地がないのか調べてほしい」と述べ、事実上の再検討を指示していた。

 戦傷は敵との交戦や武装暴動などを鎮圧するための行為、戦闘、これに準じる職務遂行中に負ったけがを、公傷は訓練やその他の公務、国民の生命・財産の保護と直接関連がある職務遂行中に負ったけがを意味する。

 ハ氏は負傷後、国軍医務司令部で勤務していたが、今年1月、ボート選手としてパラリンピック出場を目指すとして除隊した。軍はハ氏が除隊した際、戦傷の判定を下したが、国家報勲処は判定を覆し公傷とした。これまで地雷事故については公傷と判定してきたようだ。

 ハ氏は先月17日に青瓦台(大統領府)のホームページに「私の名誉を守ってください」として戦傷と認めるよう訴える請願を投稿。国家報勲処には異議を申し立てた。

 朴処長はこの日の会見で、最初の審議では関連法の条文を文字通りに解釈していたが、再審議では幅広い諮問を受け、それが反映された結果となったと説明した。また今回の再審議を機に、関連政令の改正だけでなく、審査委員の構成や報勲(功勲に報いること)体系を見直すとした上で、「報勲審査により心に傷を負ったハ氏と家族に謹んでお見舞い申し上げる」と話した。

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聯合ニュース 2019.10.02 19:37

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