国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」は9日午前、再開から2日目の展示が始まった。入場回数と受け入れ人数を前日より増やし、禁じていた不自由展作品の写真・動画撮影を条件付きで一部許可した。一方、身分証明書の提示が加わり、厳戒態勢が続いている。

芸術祭実行委員会によると、入場回数を前日の2回から6回に増やし、各回の入場者数も30人から35人に増やして抽選で選ぶ。当選者には新たに身分証明書の提示を求めている。また、不自由展作品の写真・動画撮影について芸術祭開催中にSNS投稿をしない「同意書」に署名する条件付きで許可した。ただ、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品の撮影は許可していない。

 実行委事務局によると、この日の1〜4回目の入場の抽選には延べ797人が並んだ。当選者は前日に引き続き、手荷物を預け、金属探知機の検査を受けてから展示室に入った。

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「表現の不自由展・その後」鑑賞の抽選で、当選番号を確認する来場者ら。再開初日の8日と比べ、会場内は落ち着いていた=2019年10月9日午前9時41分、名古屋市東区の愛知芸術文化センター、江向彩也夏撮影(他画像三枚)
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朝日新聞デジタル 2019年10月9日12時42分