水産庁は、今月7日に日本海で漁業取締船と北朝鮮の漁船が衝突した際の映像を公開しました。公開された映像は、およそ13分間に編集された動画です。

水産庁 漁業取締船の船員が撮影

水産庁が公開した映像は、今月7日に北朝鮮の漁船と衝突した水産庁の漁業取締船「おおくに」の船員が撮影しています。

動画は船が衝突する前から、海に投げ出された北朝鮮の漁船の乗組員が別の船に救助されるまでが映っていますが、公開された映像はおよそ13分に編集されています。

音声「退去警告に従わないので撮影を開始する」

映像はまず「退去警告に従わないので撮影を開始する」、「ただいまから放水を開始する」という音声から始まります。

その後「おおくに」が、前方を航行している北朝鮮の漁船に放水をしながら、ゆっくりと近づきます。船には北朝鮮の国旗も確認できます。

放水開始から5分 北朝鮮の漁船 取締船に激しく衝突

放水は次第に北朝鮮の船にあたり、撮影者の「該船に放水があたっています」、「石を投げる様子はいまのところなしです」という音声が聞こえます。

ところが放水開始からおよそ5分がたったとき、北朝鮮の漁船がゆっくりと左側にかじを切り、取締船の船首部分に激しく衝突します。

乗組員「当たる、当たる」「がちゃん」という大きな音ひびく

乗組員の「当たる、当たる」という音声とともに「がちゃん」という大きな音がひびき、ぶつかったときの衝撃が大きかったことがうかがえます。

漁船はゆっくりと沈没 ブイにつかまる北朝鮮乗組員

このあと映像は編集されていますが、次の映像には徐々に速度を落としながら左側に傾き始める北朝鮮の漁船が映っています。そして完全に横向きとなったあと、漁船はゆっくりと沈没していきました。

漁船が沈没したあたりの海面には、ブイにつかまっている北朝鮮の乗組員の姿がみえます。

別の北朝鮮船が現れる 北朝鮮乗組員 次々と乗り移る

その後、「おおくに」の乗組員は、海に浮かんでいる北朝鮮の乗組員のもとに救命いかだを運び、北朝鮮の乗組員はこのいかだに次々と乗り込みます。

その後、通訳を伴った「おおくに」の乗組員がいかだに近づき、安否を確認している様子も映っています。

しかし、しばらくすると別の北朝鮮の船が近くに現れ、救命いかだに乗っていた北朝鮮の乗組員が次々と乗り移りました。

※記事元に動画有り※

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191018/k10012139211000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
NHKニュース 2019年10月18日 21時19分

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