第一次世界大戦初期、ドイツの『ジンプリツィシムス』誌に掲載された日本人に対する風刺画を紹介する
「彼らにはここがふさわしい!」というタイトルで
日本人には、動物園の猿の檻の中がふさわしいという
意味である。
「我々は提案する。いまだドイツに居続ける日本人たちは動物園に収容さるべきことを。侮辱されたとチンパンジーから抗議があっても、考慮する要なし」
‘Wir schlagen vor, die noch in Deutschland befindlichen Japaner in dem zoologischen Gärten aufzubewahren. Auf dem Protest beleidigter Schimpansen kann keine Rücksicht genommen werden.
図には、ドイツの動物園の檻の中に、チンパンジーなどの猿と一緒に、日本人も収容されている。
服を着ているのが日本人。ネクタイをしている者もいる。
中央のチンパンジーは、新入り達に戸惑いの表情を見せている。 描かれた日本像は猿と同等か「侮辱されたとチンパンジー」が抗議するという内容からすると、それ以下の扱いとも言える。
日本人は猿顔で描かれており、ウイングカラーのシャツにネクタイというフォーマルな出で立ちをしている紳士の装いをしているが中身は猿だということになろう。立ち居振る舞いは猿そのものであり、日本人には尻尾が描かれている。
猿から見ても日本人は下等というイメージは、太平洋戦争期にも見られた。

アメリカの『在郷軍人会誌』1942年10月号には、檻の中の猿が
「我々と日本人とのいかなる類似点も、まったくの偶然の一致である」と断り書きをする諷刺画が掲載されている。

白人「日本人は猿」
本物の猿「あんな下等生物と一緒にするな!」