2019年11月13日、韓国・KBSは「『韓国の米兵器輸入は日本の2倍』…防衛費は同等」と題する記事を掲載した。

記事はストックホルム国際平和研究所がまとめた防衛費支出の上位10カ国のグラフを掲載している。それによると、米国は昨年6488億ドル(約70兆円)で世界の軍事費の36%を占め、2位の中国の約2.5倍と他国を圧倒している。

一方、韓国の昨年の防衛費支出規模は431億ドルに達し、世界10位。世界3位の経済大国である日本は466億ドルだった。記事は「日本のGDP(国内総生産)は韓国より3倍近く多いにもかかわらず防衛費はほぼ同水準であり、韓国の防衛費負担が他国に比べて多いこと分かった」と指摘している。

また、記事は「過去10年間の兵器購買規模でも同様の傾向が確認できる」としている。2009年から2018年にかけて米国から最も多くの兵器を輸入した国はサウジアラビアだが、4位には韓国がランクイン。日本は韓国のおよそ半分で8位だったという。

最後に、米トランプ政権が韓国政府に対して来年度の防衛費の分担金として年間6兆ウォン前後(約5590億円、2018年の約6倍にあたる)を要求していることを挙げて「このような状況の中で要求するのは、トランプ大統領の自国優先主義の表れと見るしかない」と批判している。

これを受け、韓国のネット上では「米国は友好国なのに最近は憎たらしい行動や要求が多い。韓国も時には必要な政治的決断をしなければならない」「韓国の防衛費が米製兵器の購入で使い果たされてしまう。米国は『同盟』『友好』という名で韓国を脅している」「米軍の韓国駐屯理由がお金のためなら出ていってほしい」など米国への非難が続出している。

また「核武装すれば全ての圧力から解放される」「核開発で自主防衛をして、強国の覇権の間で中立を宣言して周りに振り回されないようにしよう」「在韓米軍を減らして自主国防費を増やそう」などと訴える声も寄せられている。

あるユーザーからは「日本と防衛費が同じくらい?ってことは韓国は損してない?だって日本には航空母艦が常駐してるのに」と指摘する声も上がっている。
Record China
2019年11月14日(木) 11時40分
https://www.recordchina.co.jp/b739153-s0-c10-d0127.html