財務省が28日発表した10月の品目別の貿易統計によると、韓国向けのビールの輸出量が1999年6月以来、20年4か月ぶりにゼロになった。日本製品の不買運動の影響とみられる。

 韓国向けの今年のビール輸出量は7月まで、月400万リットル〜800万リットル台で推移していた。しかし、8月に約59万リットルに急減し、9月には1010リットルまで落ち込んでいた。韓国の国・地域別のビール輸入額では、日本は今年6月まで約10年間、1位だった。

 一方、輸出管理の厳格化の対象で、半導体の洗浄などに使うフッ化水素の輸出量は896キロ・グラムだった。輸出量は8月にゼロになったものの、9月には輸出が再開され、100キロ・グラムとなっていた。日本政府の「輸出申請は粛々と審査し、問題なければ輸出を認める」との立場を裏付けている。ただ、昨年10月の輸出量(約355万キロ・グラム)に比べると大きく減少している。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20191128-OYT1T50163/
讀賣新聞 2019/11/28 11:26