5時間前

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中国のファストフードチェーン「真功夫」の北京にある店舗


中国のファストフードチェーンが無断で香港出身のアクション映画スター、故ブルース・リー氏の画像を使用しているとして、同氏の娘が経営する会社が裁判を起こした。
訴訟を提起したのは、娘のシャノン・リー氏が経営するブルース・リー・エンタープライゼズ。ブルース・リー氏の画像の販売や、権利の管理などをしている。
中国の外食大手、真功夫(英語名リアル・カンフー)が、許可なくブルース・リー氏の画像をロゴに使っていると主張。画像の即時撤去と、賠償金3000万ドル(約32億8000万円)を求めているという。



「もう15年間使っている」

これに対し真功夫は、地元当局がロゴの使用を許可したと反論している。ロゴには、武術のポーズを取る黒髪の男性が描かれている。
真功夫は、「当チェーンのロゴは、会社が申請し、国の商標当局の厳格な審査を経て得たものであり、すでに15年間使っている」と、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」で声明を発表。
「長い年月がたった今になって訴えられたことに困惑している。現在、訴えについて熱心に検討しており、対応を準備している」とした。
真功夫は1990年設立で、広州市に本社を置く。中国国内各地で約600店を展開している。



ウェブサイトに声明

ブルース・リー・エンタープライゼズは、ウェブサイトで声明を発表。自社について、「ブルース・リーの芸術と哲学を、個人の成長やポジティブなエネルギー、世界調和を促進する目的で共有することを使命としており、ブルース・リーのエネルギーを新鮮なままに保つことに努めている」と説明した。
同社はこれまでのところ、コメントや取材に応じていない。
中国政府は近年、知的財産権の保護に力を入れると宣言していることから、この訴訟は注目を集めるとみられる。
(英語記事 Bruce Lee's daughter sues Chinese fast food chain)

https://www.bbc.com/japanese/50923114